2020.05.08 トレーニング
こんにちは!パーソナルトレーニングジム REN 三軒茶屋です。
ところで、「体脂肪」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
お腹や脚、背中などに溜まった贅肉など・・・体脂肪と聞いて良いイメージを持つ方はあまりいないのではないでしょうか?
今回はあまり良いイメージのない体脂肪の役割、働きについてご紹介します。
体脂肪とは、皮膚の下にある皮下脂肪と内臓の周りにある内臓脂肪の2種類があり、それらをまとめて体脂肪率(%)や体脂肪量(kg)として表されます。
年齢によって多少の差はありますが、厚生労働省では男性の脂肪率は15~20%位が標準、25%以上で肥満。女性では20~25%位が標準、30%以上で肥満と定めています。
この体脂肪率は低ければ、低いほど良いというものでもありません。
体脂肪率が低すぎると、体内の様々な働きに影響を及ぼすことがあります。
・筋肉量が減りやすくなる。
脂肪も大切なエネルギー源です。エネルギーは食事などから得られた糖質→脂質→タンパク質の順でエネルギーに変換されますが、体脂肪が少ないと食事からの栄養も少ないため、タンパク質がエネルギー源として使われやすくなります。そうすると筋肉へ栄養が少なくなってしまい、筋肉の合成がしづらくなってしまいます。さらには元々ある筋肉が分解され、エネルギー源として使われてしまうため、減っていってしまいます。
・ホルモン分泌の異常
特に女性の場合はホルモン分泌の異常が起こり、妊娠する準備が出来ていないと判断し、生理不順や無月経、中年以降は更年期障害のリスクが高まってしまう場合があります。さらには骨粗鬆症や薄毛、肌荒れが起こる場合があります。
・体温調節と免疫力低下
体脂肪は体内に体温を蓄える働きがありますが、体脂肪が少ないと熱を体内に蓄えておけず放出されてしまいます。そのため、体温を保てず身体が冷えやすくなってしまいます。身体が冷えてしまうと免疫力が低下してしまうため、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまいます。
体脂肪率が高く肥満の場合は、血液中の中性脂肪が増加し、脂質異常症や高血圧になるリスクが高まります。また、血糖値も高くなりやすいため、糖尿病のリスクも高まります。
さらに、これらの疾患が動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心臓病などを引き起こすリスクも高まってしまいます。
このように、体脂肪率は低すぎても高すぎても身体に悪影響を与える場合があります。
それぞれ適正な範囲で体脂肪率を保つことこそ、健康な身体を維持するうえでとても大切です。
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