2016.09.02 情報
こんにちは。
パーソナルトレーニングジム REN 三軒茶屋です。
今回も、引き続き「高血圧」についてのお話!
前回は、高血圧の目標値についてお話しました。
今回は、その高血圧を放置しておくと体にどのようなことが起こるのか、また、高血圧になる原因についてお伝えします!
高血圧で最も問題なのが、動脈硬化を引き起こすこと。皆さんも、動脈硬化という言葉を一度は聞いたことがあるはず!
動脈硬化とは、血管が柔軟性や弾力を失い、固くなることで血管の内腔が狭くなる状態をいいます。
高血圧の状態を放置していると、血管に常に圧力(負担)がかかった状態になります。
血液の圧力に耐えるために、動脈の血管壁が厚くなり、固くなることで、血液が流れる内腔が狭くなります。そして、血管の内壁が傷つくことで、コレステロールなどの脂質が溜まり、内腔が更に狭まります。そうなると、血液循環がスムーズにいかず、血管への抵抗も増し、血圧はますます上昇してゆきます。
つまり、高血圧→動脈硬化→高血圧という悪循環が、さらなる動脈硬化を促進するのです。
高血圧による動脈硬化が進行すると、生命維持に関わる脳や心臓の血管障害(高血圧による合併症)を起こしやすくなります。脳に関わる病気としては、脳卒中(脳梗塞、脳出血など)、心臓では狭心症や心筋梗塞など、他にも腎障害などが挙げられます。
また、高血圧は自覚症状として、頭痛・めまい・肩こり・むくみ・動悸など起こることがあります。しかし、これらの症状は高血圧だけに起こる症状とはいえず、はっきりした自覚症状がないため、つい軽視されがち。知らないうちに高血圧が進行し、気づいたときには高血圧による合併症を起こしてしまうことも少なくありません。高血圧そのものよりも、それが引き金となり合併症を起こすことに高血圧の本当の怖さがあるのです。
実は高血圧の明確な原因はまだ解っていません。
しかし、高血圧の90%以上は、不規則な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣と遺伝的な体質が関係しているということは分かっています。
① 高血圧は2種類ある
高血圧は、原因により「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分類されます。
一次性高血圧(本態性高血圧):特に明らかな異常がないのに血圧が高くなること。ただし、血圧を上げる要因は明らかになっています。食塩過多の食事、お酒の飲み過ぎ、加齢による血管の老化、ストレス(過労)、喫煙、運動不足、肥満、遺伝的要因などがあげられます。
二次性高血圧:腎臓病やホルモン異常など、原因となる病気があるものを言います。こちらは、原因となる病気が治ると、高血圧も改善します。
② 塩分の摂り過ぎ
よく高血圧の予防・改善のためには、塩分摂取量を抑えると良いといいます。なぜ塩分の過剰摂取が問題なのでしょうか?
私たちの体は、食塩(塩化ナトリウム)を摂り過ぎると、血液中の塩分濃度が一定以上上がらないように、水分で薄めて調節する作用が備わっています。
そのため、塩分を取り過ぎると、体内の水分量が多くなり、血液の全体量が増大し、血圧が上昇します。高血圧の状態が持続することは、血管のみならず、腎臓などの内臓にも負担をかけてしまいます。
③ 高血圧は遺伝も関係する
一次性高血圧には、遺伝的な要因が関係しています。
両親とも高血圧の場合、高血圧になる素因を子供が持つ確率は1/2、親のどちらかが高血圧の場合は1/3、両親のどちらも高血圧でない場合は、1/20という結果もあるほど。(調査によって結果は異なる)あくまで高血圧になりやすい遺伝的因子の割合で、生活習慣に注意することによって発症しないケースもあります。遺伝との関係を知り、普段の食習慣、生活習慣に気をつけることは高血圧の予防につながります。
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