2016.09.08 情報
こんにちは。
パーソナルトレーニングジム REN 三軒茶屋です。
引き続き、テーマは糖尿病。
今回は、糖尿病の悪化が進むことで起こる『合併症』についてお話します!
カロリーの摂り過ぎ・運動不足などの望ましくない生活習慣
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脂肪の蓄積(肥満)
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脂肪組織の線維化
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脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積)
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脂質代謝異常(コレステロール値の異常)や耐糖能障害(血糖値の異常)
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動脈硬化
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糖尿病
このような流れで糖尿病へと進展します。
特に、動脈硬化は糖尿病だけでなく、様々な病気の引き金になります。
動脈は、心臓から押し出された血液が、体の臓器や筋肉などの組織へと流れるための血管で、動脈血は体に必要な酸素や栄養に富みます。
動脈硬化とは、文字どおり「動脈がかたくなる」ことです。
動脈がかたくなると、血管のしなやかさが失われるため、血液をうまく送り出せず、まず心臓に負担をかけてしまいます。
また、動脈がかたくなると弾力性・柔軟性が失われ、中性脂肪やコレステロールが沈着して塊となる『粥腫(じゅくしゅ)』ができやすくなります。
粥腫ができると、血管の内側が狭くなるため必要な酸素、栄養がいきわたらず、臓器や組織が正しく機能しづらくなります。
また、粥腫がはがれて血液中を漂い血管を詰まらせると(血栓)、臓器や組織に血液が流れず、壊死してしまうことも。
例えるなら、古い水道管が汚れて詰まったり、さびてはがれるのと同じ状態です。
動脈硬化が進むことで、血管はもろくなり破れやすくもなります。
この動脈硬化が心臓や脳など、体の重要な機関に起こると命に関わる心筋梗塞や脳血管疾患などを引き起こします。
高血糖状態が長く続くと、体中の毛細血管が傷つき、全身の細胞の働きが低下して様々な合併症を引き起こします。
【最小血管障害】
①網膜症
目の網膜の血管に障害が起こり、視力障害の引き金になります。進行すると失明の恐れもあります。
②神経障害
手足のしびれや痛みなど、末梢神経障害の自覚障害が現れます。自律神経障害が起こると、発汗異常や便通異常、立ちくらみ等様々な症状が出てきます。
神経障害が進行すると、痛みの感覚に鈍くなります。そして、足の負傷に気づかず壊疽(えそ)を起こすと、その部分を切断しなければならないこともあります。
③腎症(糖尿病性腎症、腎不全など)
腎臓の働きが低下し、体内に老廃物が溜まるようになると「尿毒症」を起こす原因となります。
また、進行して、腎臓の機能不全になると、人工透析が必要になります。
【大血管障害】
糖尿病により最小血管障害が起こり、動脈硬化が進行することで、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などを起こすリスクも大きくなります。
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