2016.10.02 栄養
こんにちは。
パーソナルトレーニングジム REN 三軒茶屋です。
前回に引き続き、体脂肪燃焼に役立つサプリメントについてお話します。
その前に、脂肪の燃焼サイクルをおさらいしましょう!
体脂肪がエネルギーとなるまでの流れとしては、①体脂肪の分解→②運搬→③エネルギー生産の3つのステップがあります。
例えば、激しい運動や絶食などで、体を動かすためのエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、体脂肪を分解・燃焼して、新たにエネルギー源を作り出します。
貯えている体脂肪は、遊離脂肪酸とグリセロールという形へ①分解され、血液中に流れます。その後、グリセロールは糖新生という働きによってブドウ糖へと変換され、エネルギー源として使われます。
一方、遊離脂肪酸は、血液中を流れて、細胞内のミトコンドリアへと②運搬されてゆき、ミトコンドリアが遊離脂肪酸を使ってエネルギー源を作り出します。(③エネルギー生産)
このような流れで体脂肪は分解・燃焼されて、エネルギーとして消費してゆきます。
今回お伝えするのは、分解された体脂肪がスムーズな燃焼に繋がるための②運搬に役立つサプリメントです。
カル二チンはL体とD体という2種類の構造がありますが、一般的にサプリメントとして販売されているものは、元々体内に存在するL体のL-カルニチンです。
L-カルニチンは脂質の代謝に必要不可欠な物質で、脂肪燃焼のサポートをする役割を持ちます。
【L-カルニチンの効能】
・脂肪酸をミトコンドリアへ運搬する。
体についた脂肪は、そのままでは燃えません。体脂肪は、燃えやすい遊離脂肪酸へと分解されると、血液中を流れ、各細胞内のミトコンドリアへと流れていきます。ミトコンドリアは、エネルギーを生み出す場所であり、例えるならば「脂肪の焼却炉」のような存在。このミトコンドリアで、遊離脂肪酸は燃料として使われ、エネルギーを生み出し、脂肪が燃焼されます。
ところが、遊離脂肪酸は単体ではミトコンドリアの膜を通過することができないことが分かっています。
そこで、L-カルニチンの出番!!
遊離脂肪酸はL-カルニチンと結びつくことで、ミトコンドリア内にスムーズに入ることが出来ます。
L-カルニチンはミトコンドリアの中へ入る鍵の役目とミトコンドリアへ脂肪酸を運ぶ、運搬の役目を担っています。
つまり、L-カルニチンが不足していては、遊離脂肪酸がミトコンドリアの中に入り込めないため、体についた脂肪を効率よく燃やせず、消費効率も落ちてしまうという訳です。
また、L-カルニチンは、体内(肝臓や腎臓、脳)で合成することができ、その原料となるのは、必須脂肪酸のメチオニンとリジン。
体内で合成されるならば不足する心配はないのではないかと思われるかもしれませんが、合成能力は年齢とともにどんどん低下していきます。体内のL-カルニチンは20代をピークに減る一方で、中高年になると半減するとのデータもあります。
(その他、鉄・ビタミンC・ナイアシン・ビタミンB6などの栄養素が足りていないと、合成の効率が落ちるため不足することがあります)
食品では、たんぱく質(アミノ酸)の多い赤身のお肉、魚、乳製品等に多く含まれており、特に羊の肉(マトン)の足の部位に多いとされます。食品からもある程度は摂れますが、植物性食品にはL-カルニチンがほとんど含まれないため、ベジタリアンの方は不足の傾向にあるといわれます。
日常的にトレーニングする方の場合は、サプリメントで補うことで脂肪燃焼の効率アップが期待できます!
基本的には、お食事から摂取し補うほうが過剰症のリスクは軽減されます。サプリメントの位置づけは食品ですが、利用する場合は、用法容量を守ってくださいね。
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