2016.10.03 栄養
こんにちは。
パーソナルトレーニングジム REN 三軒茶屋です。
前回、前々回に引き続き、体脂肪燃焼に役立つサプリメントについてのお話しです。
その前に、脂肪の燃焼サイクルをおさらいしましょう!
体脂肪がエネルギーとなるまでの流れとしては、①体脂肪の分解→②運搬→③エネルギー生産の3つのステップがあります。
例えば、激しい運動や絶食などで、体を動かすためのエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、体脂肪を分解・燃焼して、新たにエネルギーを作り出します。
貯えている体脂肪は、遊離脂肪酸とグリセロールという形へ①分解され、血液中に流れます。その後、グリセロールは糖新生という働きによってブドウ糖へと変換され、エネルギーとして使われます。
一方、遊離脂肪酸は、血液中を流れて、細胞内のミトコンドリアへと②運搬されてゆき、ミトコンドリアが遊離脂肪酸を使ってエネルギーを作り出します。(③エネルギー生産)
このような流れで体脂肪は分解・燃焼されて、エネルギーとして消費してゆきます。
今回お伝えするのは、ミトコンドリアで行われる③エネルギー生産をサポートして体脂肪燃焼に役立つサプリメントです。
私たちの体は、およそ60兆個の細胞から成り立ち、これら細胞の一つ一つに存在するミトコンドリアという小器官で、私たちが生きるために必要なエネルギーを生み出しています。
コエンザイムQ10は、たくさんのエネルギーを必要とする心臓の筋肉や、骨格筋、肝臓や腎臓などの細胞(ミトコンドリア)に多く存在します。
【コエンザイムQ10の役割】
コエンザイムQ10とは、細胞が体のエネルギーをつくる際に必要となる補酵素のこと。
補酵素とは、消化や代謝など、様々な生命活動に必要な酵素※1の働きを助ける物質です。
つまり、コエンザイムQ10は、その酵素の働きを円滑にし、サポートするために必須の存在なのです。
(※1酵素とは、食べ物として摂った栄養素などを体内で分解したり合成したりするときなどに働く重要な物質。)
◎エネルギー生産の効率を上げて、脂肪などの栄養素の燃焼を助ける
体内の臓器や筋肉を動かすためにはエネルギーが必要です。エネルギーは、食事から摂取した糖質、脂質、たんぱく質などの栄養素からつくり出されます。ダイエットなどで余分な体脂肪を燃焼するためにも、ミトコンドリアで行われるエネルギー生産(代謝)が円滑に行われる必要があります。コエンザイムQ10はエネルギーをつくり出す力を活性化するという役割を担っています。つまり、コエンザイムQ10が体内に十分に存在していると、効率良くエネルギーがつくられ、脂肪燃焼にも繋がり、健康な体を維持することができるのです。
◎コエンザイムQ10の強い抗酸化作用によって、増えすぎた活性酸素によるダメージから体を守る
本来、活性酸素は体の中に入ってきた細菌やウイルスを退治してくれる働きを持つため、人間の体にとって必要なもの。
ですが、増えすぎるとその強力な作用により細胞を傷付けてしまうため、生活習慣病や老化の原因となると考えられています。
活性酸素は、ストレス・紫外線・喫煙・過剰な運動などが原因で増加するといわれ、現代人の生活環境は、まさに活性酸素によるダメージを受けやすいのです。
実は、ミトコンドリアでエネルギーがつくられる際にも活性酸素が発生します。活性酸素によるダメージから体を守るための酵素(SOD酵素など)が体内で作られてはいますが、年齢とともにその合成能力は低下します。
コエンザイムQ10は、ビタミンと似た働きを持つビタミン様物質(ビタミンQ)であり、ビタミンEの働きを助ける性質も持っているため、強い抗酸化作用により、生活習慣病や老化の予防に役立ちます。日頃からの食事で、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化ビタミンや、ポリフェノール、カロテノイドといった抗酸化物質を意識的に補うことももちろん大切です。コエンザイムQ10は、他の抗酸化ビタミンとの相乗効果によって、効果的に活性酸素からのダメージを抑えます。
◎コエンザイムQ10が不足すると?
コエンザイムQ10はエネルギーをつくり出す重要な成分ですが、体内の酵素同様に、年齢などの老化、食生活、生活習慣などによって、体内で作られる量が減少します。20歳代にピークを迎え、40歳代以降急速に減少するといわれています。
コエンザイムQ10が不足すると、エネルギーの生産力低下、疲れやすくなる、肌の老化現象、免疫力の低下、肩こりや冷え性などが引き起こされます。
◎コエンザイムQ10を摂取するには
コエンザイムQ10の1日摂取目安量は、60~100mgほど。
コエンザイムQ10が多く含まれる食材は、牛肉、豚肉、レバーなどの肉類、いわしやさばなどの魚類、チーズ、植物性食品では、ほうれんそう、ブロッコリー、大豆などが挙げられます。
例えば、100mgのコエンザイムQ10を摂取するためには、にしんなら約40匹(1匹当たり150g)、牛肉なら約2.7kg以上、えんどう豆なら約30kg以上食べる必要があり、食事からコエンザイムQ10を十分に補うことは難しいといわれます。
そのため、コエンザイムQ10はサプリメントから摂取するとより効率的です。
◎コエンザイムQ10の効果が期待できること
・疲労回復、体力向上効果
・ダイエット効果(体脂肪の燃焼など)
・生活習慣病予防
・しわ・たるみ等アンチエイジング効果
・関節痛の改善効果
・骨を強くする効果
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